述語

述語(じゅつご、predicate)とは、

  1. 伝統文法では、あるの要素のうち、主語でない部分のこと。主語以外の名詞句は述語に含まれる。
  2. 現代言語学では、節の中心となる動詞とそれを修飾する部分のこと。名詞句は述語に含まれない。

述語が一つである文のことを単文(たんぶん)といい、述語が二つ以上存在する文を複文(ふくぶん)という。複文においてそれぞれの述語を中心としたまとまりがである。

主語・主題

述語に対して、述語が表す動作や状態の主体といった文法的意味を表す主格と呼ぶが、印欧語などにおいて主格の名詞句は文の先頭に置かれると共に、「I love him.」と「Mary loves him.」のように主格の名詞の変化に合わせて述語動詞の語形も変化させる。このように、述語と文法関係が一致する主格名詞句を主語(subject)と、一部印欧語では呼ぶ。印欧語などの文構造は主語と述語の主述関係によって形成されている。ちなみに対格の名詞句は文法関係上、目的語と呼ばれ、英語などは主語・述語・目的語の語順になっている。

日本語などの言語では格を助詞によって表す。日本語において主格は「が」という格助詞によって導かれるが、「が」による名詞句は必ず先頭に来るとは限らず、先頭に置かれるのは「は」という助詞によって導かれる名詞句である。この名詞句はその文で(あるいはそれ以降の文も含めて)主題(topic/theme)として取りあげられるものを表す。主題は主格とは限らず、例えば「私はご飯を食べた」では主格であるが、「ご飯は私が食べた」では対格である。このように日本語の基本的な文構造は主題と述語による題述関係によって形成されている。

学校文法では「が」で表される語も「は」で表される語も主語と呼ばれるが、このような西洋言語学由来の「主語」という語や主述関係を日本語文法に適用すべきでないとする 主語廃止論を唱えたのは三上章である。この主張はその生前に受け入れられることはなかったが、その後、一定の評価を受けるようになっている。

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