社会運動

公民権運動の一環、 ワシントン大行進で「 I Have a Dream」で知られる演説を行う キング牧師

社会運動(しゃかいうんどう、 英語: Social movement)とは、 現在社会の状況の改善や 社会問題を独自に提起したり、あるいは 政府社会政策に対して推進または阻止を求める者が、それらの 希望を実現することを目的として同志を募り団結して目に見える形で 行動(運動)し、 世論や社会、政府などへの アピールを通じて、問題の解決をはかる動きを指す用語である。

民主主義的な方法(独自に 政党を結成、または 候補者を擁立して 選挙に出馬するなど)によって 政治に進出していく場合もあるが、一般には 政府政界には入らず、これらに対する 圧力団体を組織するまでで留める場合が多い。

発展

ポーランド「連帯」。労働運動でもあり 民主化人権を求める総合的社会運動でもあった(1984年)。
ドイツ核廃棄物に抗議する 反核活動家(2008年)

日本では 戦後、1960年代( 昭和中期)の社会全体が 革新左翼的な風潮に包まれていた頃は、社会運動は主に マルクス主義的で先鋭的な 階級闘争を掲げる 労働運動学生運動のほか、より幅の広い 平和運動など、革新・左翼的な運動の代名詞として捉えられがちだった。またこの時期は アメリカ公民権運動ベトナム反戦運動など、国際的に大きなインパクトを与える社会運動が起きた。

そののち、1970年代(日本では昭和後期)以降、世界的に 環境保護反原発フェミニズム(特に ラディカル・フェミニズム)や マイノリティ人権など、 市民を中心に階級闘争では捉えにくい新しいテーマを掲げる社会運動として各種の 市民運動が台頭した。学術的には、これらの市民運動を総称して 新しい社会運動と呼ぶことがある。これは 市民社会の発達や ポスト産業社会化にともない、人々の社会問題に対する意識や関心が個別化・多様化したことの表れであった。 なおそれまでの革新・左翼的な社会運動の多くは階級闘争を掲げるなど政治的な党派性や 思想イデオロギー性が強かったのに対して、多様化した市民運動は党派性やイデオロギーから距離を置くと称する場合が多く、社会運動に穏健化と活動テーマの幅広さをもたらすこととなった。

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