痴愚神礼讃

痴愚神礼讃』(ちぐしんらいさん、希:Morias enkomion、羅:Stultitiae Laus)は、 ネーデルランド出身の ルネサンス人文主義者 デジデリウス・エラスムスラテン語による 諷刺文学である。 1509年に執筆され、 1511年に初版刊行された。訳題は他に『愚神礼賛』、『痴愚礼賛』などがある。

沿革

エラスムスは1509年に ロンドンを訪れ、親しい友人 トマス・モアのもとに滞在している間、旅行中に着想した諷刺文をわずか1週間程度の短期間で一気に書き上げたという。

本書は1511年の出版以来、ヨーロッパ各国で翻訳や海賊版が多数出版され、何十もの版を重ねて 宗教改革における一大ベストセラーとなった。一説には数十万部も刷られたとされ、当時としては破格のベストセラーである。しかし、宮廷人や至尊の 教皇をも対象とするその過激な諷刺内容からしばしば教会・聖職者より敵視されて発禁処分を受け、問題となる部分を削除した版も出版された。

他の言語で