氷と炎の歌

氷と炎の歌
A Song of Ice and Fire
著者ジョージ・R・R・マーティン
発行日アメリカ合衆国の旗1996年
発行元早川書房(日本語版)
ジャンルファンタジー小説、ハイ・ファンタジー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語(日本語)
公式サイトGeorge R. R. Martin's Official Website
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氷と炎の歌』(こおりとほのおのうた、A Song of Ice and Fire)は、アメリカ合衆国の作家であり脚本家であるジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ。HBOにてゲーム・オブ・スローンズとしてドラマ化もされている。

概要

1996年に第1部『七王国の玉座』が発表されて以来、2017年現在も続刊中である。中世イギリスや薔薇戦争をモチーフにした架空戦記であり、多彩な登場人物の視点から進行する群像劇であり、ドラゴンや魔法が登場するファンタジーでもある。2015年時点で、シリーズ合計では世界中で6000万部を売り上げている[1]

本シリーズ

当初は3部作の予定であったが、2018年2月現在で5部が出版されており、最終的には7部の長編により構成される予定である。

『氷と炎の歌』の物語は、ウェスタロスと呼ばれる架空の大陸と、その東にあるエッソスと呼ばれる大陸でおもに展開する。登場するキャラクターのほとんどは人間であるが、シリーズが進むにつれて他の種族も登場する。極北の恐るべき〈異形〉(〈異形人〉)や、東の炎を吐くドラゴンなどであるが、いずれも物語の当初は絶滅したと思われていた。シリーズには3つの主要な筋がある。第一はウェスタロスの覇権を巡って多くの名家が王位を巡って争う内戦であり、第二はウェスタロスの北の境界を形成する巨大な氷の〈壁〉の向こう側に住む〈異形〉からの脅威の高まりであり、そして第三は15年前の内戦で殺された王を父とする流浪の王女デナーリス・ターガリエンの、ウェスタロスに帰還して生得の権利である玉座を奪還しようとする野望である。シリーズが進むにつれ、3つの筋は絡み合うことになる。

シリーズは複数の視点人物の眼を通した三人称で語られる。 その他、長編の一部に基づいた中編が発表されている。

  • Blood of the Dragon (日本語未訳)
    『七王国の玉座』のデナーリス・ターガリエン(デーナリス)の章を抜き出しまとめたもの。
  • Path of the Dragon (日本語未訳)
    『剣嵐の大地』のデナーリスの章を抜き出しまとめたもの。
  • Arms of the Kraken (日本語未訳)
    『乱鴉の饗宴』の鉄諸島の章を抜き出しまとめたもの。

ドラマ

2011年からHBOによりゲーム・オブ・スローンズとしてテレビドラマ化されている。日本においてもスター・チャンネルにおいて2013年1月から放映されている。

外伝

ダンクとエッグの物語

シリーズと同じ世界ではあるが、約90年前に時代を移した3篇の中編が発表されている。主人公たちの名前にちなんで、「ダンクとエッグの物語」シリーズと呼ばれている。いずれも『七王国の騎士』(A Knight of the Seven Kingdoms)に収録。

The Princess and the Queen

(日本語未訳)(アンソロジー "Dangerous Women"(2013)に収録) 『七王国の玉座』の約200年前を舞台とし、〈双竜の舞踏〉(The Dance of the Dragons)として知られる内戦を描く。

ターガリエン王朝のヴィセーリス一世が崩御し、前王妃との間に生まれたプリンセス・レイニラと現王妃アリセントとの間に生まれたプリンス・エイゴンが王位を争う。ドラゴンストーンを本拠地とするプリンセス・レイニラ側と、キングズランディングを本拠地とするプリンス・エイゴン側は、それぞれドラゴンを駆り、諸名家を味方につけて七王国全体が内戦に突入する。プリンセス・レイニラ側は夫のプリンス・デイモンを含む多くを失い、二人の息子だけが助命される。プリンセス・レイニラ自身は息子たちの目前で、プリンス・エイゴンのドラゴンに食い殺される。プリンス・エイゴンは王位に就くが、戦いで負った傷のためにやがて崩御し、皮肉にもプリンセス・レイニラの二人の息子たちが順に後を継ぐことになる。この戦いでドラゴンのほとんどが死に絶える。

The Rogue Prince, or, the King's Brother

(日本語未訳) (アンソロジー "Rogues"(2014)に収録)

七王国の玉座』の約200年前を舞台とし、""The Princess and the Queen"の前日譚にあたる。"悪漢"プリンス・デイモンを主人公とする。

ヴィセーリス王は男子優先の相続法に従えば弟のプリンス・デイモンが後継者であるはずのところを、娘のプリンセス・レイニラを後継者とする。やがて王妃は亡くなり、王はハイタワー家のアリセントを後室に迎え、プリンス・エイゴンを始めとして多くの子供たちをもうける。だが王はプリンセス・レイニラを後継者からはずさない。プリンセス・レイニラはドラゴンストーンを与えられ、ヴェラリオン家のレイノアと結婚する。レイノアの死後、プリンセス・レイニラは叔父のプリンス・デイモンと結婚し、子をもうける。アリセント王妃とプリンセス・レイニラの対立は深まる。

The Sons of the Dragon

(日本語未訳)(アンソロジー"The Book of Swords" (2017年10月)に収録)

ターガリエン王朝初代エイゴン征服王の息子たちである、第二代エイニス一世と第三代メイゴル残酷王の時代を描く。ターガリエン家の慣習である一夫多妻制と近親婚の習慣を七神正教は受け入れず、征服された痛みを未だ忘れていない七王国では反乱が多発する。文弱なエイニス一世はこれを抑えられずに崩御し、七王国最強の騎士である弟メイゴルが兄の子供たちと王位を争う。メイゴルは王位争奪戦を勝ち抜き、反乱勢力を壊滅させ、聖兵組織を禁じて正教を屈服させ、投降者を厳しく罰して残酷王の異名を得る。だが子には恵まれず、再び反乱がおきる中で不可解な死を遂げ、甥が王位に座ることになる。

派生作品

ビデオゲーム、ボードゲーム、カードゲーム、ガイドブック、料理本など多数の派生作品が製作されている。

  • The Lands of Ice and Fire:地図集
  • The World of Ice and Fire:ガイドブック
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