挺進連隊

パレンバン空挺作戦における挺進兵
各種専用装具を着用した挺進兵

挺進連隊(ていしんれんたい、挺進聯隊)とは、大日本帝国陸軍部隊編制連隊)の一つで、空挺作戦用の空挺部隊(落下傘部隊)である。第二次世界大戦時に創設されパレンバン空挺作戦(パレンバン降下作戦)などを行った。通称は挺進部隊陸軍落下傘部隊陸軍空挺部隊など。愛称空の神兵

挺進連隊は、複数個連隊や支援部隊を合わせた旅団に相当するである挺進団(ていしんだん)を構成し戦闘序列に編入され、大戦後期には更なる上級部隊として師団に相当する集団である挺進集団(ていしんしゅうだん)が編成された。帝国陸軍における挺進連隊の軍隊符号Ri、挺進団はRB、挺進集団はRD

本項ではグライダー空挺部隊である滑空歩兵連隊(かっくうほへいれんたい、Ki)についても詳述する。

「挺進」

なお、日本陸軍は第二次大戦末期の師団や旅団といった地上部隊の一部に「挺進大隊」という部隊を編合しているが、これは空挺部隊ではなく、コマンド部隊の性格を持つ歩兵であった。旧日本軍(陸海軍)の用語で「挺進」とは「主力から飛び離れて進むこと(主力部隊より前方の敵地を進む)」であり、それ自体ではエアボーン(空挺)を意味しない。例として日露戦争中の 永沼挺進隊は騎兵コマンド部隊、マレー作戦における佐伯挺進隊戦車装甲車を主体とするコマンド部隊(捜索連隊)、大戦末期の海上挺進戦隊舟艇を操舵し敵艦船に肉薄攻撃する特殊攻撃部隊であった。

そのため、エアボーンに限定するには「進」ないし「進」を略した、日本陸軍の造語である「空挺」と称することになる。また、「挺進」の同音異義語である「挺身[1]の表記は誤記であり、これら空挺部隊やコマンド部隊などについては「挺進」と正式に表記することにも注意を要する。