微分音

微分音(びぶんおん)は、半音よりさらに細かく分けられた音程を指す。

概要

平均律において半音より狭い音程のことを微分音程または微分音[1]と呼ぶ。代表的な例として、半音をさらに半分に割った四分音、半音を3分の1に割った六分音、四分音を半分に割った八分音などがある。なおこれらの日本語での表記にはアラビア数字でなく漢数字が多く使われる。

長二度を3で割った三分音は、その音程でオクターブを均一に割ると半音が現れない。長三度と短三度の間の四分音と基音との関係を中立三度と呼ぶ[2]。この二つはアラブトルコイランなどのイスラーム文化圏や隣接するブルガリアなどの民族音楽での調律において見られる。

トルコのオスマン古典音楽では全音を九等分した九分音(200セント÷9=約22.22セント)にほぼ近い音程が定義(厳密にはピュタゴラス音律における長2度を九等分している。約203.910セント÷9=約22.66セント)されるなど、世界各地の民族音楽には様々な微分音が認められるものの、西洋伝統音楽ではギリシアから輸入したエンハーモニックの概念が臨時記号の読み替え程度にしか定着しなかった。「変位して良い音名はBのみ」としたグイド・ダレッツォ六音音階の理論により移調や半音階進行に束縛がかけられ、微分音が正当性を得ることがなかったためである。カルロ・ジェズアルドが公私で作曲語法を使い分けたことも、こういった事情に因っている。

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