射出座席

キャノピーを突き破って マネキンを射出する試験の様子。 F-15のキャノピー用に開発中のシーン

射出座席 (しゃしゅつざせき) は、 航空機から非常時に脱出 (ベイルアウト、英: bailout) するための装置。作動させると、 搭乗者は 座席ごと ロケットモーターなどによって機外へと射ち出され、 パラシュートで降下する。主に 戦闘機など小型の 軍用機に装備されている。

歴史

マーチンベーカー社の射出座席

航空機が開発された初期の頃から 第二次世界大戦の頃までは、航空機の速度は比較的低速であり、脱出はそれほど困難ではなかった。そのため、射出座席はほとんど使用されず、脱出は パラシュートを搭乗前にあらかじめ装備しておき、脱出時は自力で コックピットから飛び降りる方式がほとんどであった [1]。しかし、このような脱出方法だとコックピットから飛び出した後に自機の 尾翼にぶつかる可能性があり、実際にその様な事故が多発したため [2]、第二次大戦中の ドイツの一部の航空機( He 219Do 335He 162など)には 圧縮空気で打ち出すタイプの射出座席が装備されていた。世界初の射出座席搭載機は、ドイツの He 280 V1である。

射出座席を本格的に 実用化したのは、 イギリスマーチンベーカー・エアクラフト社で、第二次大戦中から 開発を行っていた。マーチンベーカー社が開発をしていた射出座席は、ドイツが採用していた圧縮空気より力のある 火薬式のものだった。マーチンベーカー社は現在でも射出座席の代表的メーカーのひとつである。

射出座席が一般的に使用されるようになったのは、航空機が レシプロ機から ジェット機になり急激に高速化した第二次大戦後である。 空気抵抗速度の2乗に比例するため、速度が2倍になった場合、体が受ける抵抗は4倍にもなる。そうなると機体から自力で脱出するのは非常に困難であるため、射出座席が装備されるようになった。

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