ワールドヒーローズ

ワールドヒーローズ』(WORLD HEROES)は、 1992年から 1995年までに ADK(1作目はアルファ電子)が ネオジオ向けに製作した 対戦型格闘ゲーム。本項ではシリーズ全4作について説明する。

作品概要

本作の登場キャラクターは普通の格闘家でなく、 服部半蔵ジャンヌ・ダルクラスプーチンなどの歴史上の人物や「著名なフィクションの登場人物」に類似したキャラクターであるのが特徴 [1]

ワールドヒーローズ(初代)

1992年 7月28日発売。格闘ゲームが大ブームで類似作品が多かった時期であり、『ワールドヒーローズ2』(以下『2』)以降にみられるような強烈な個性がこの時点ではまだ引き立っていない。

使用可能キャラクターは全部で8人で、同キャラクター対戦は不可能。

Aボタンはパンチ、Bボタンはキック、Cボタンは投げに使用する。Dボタンは使用しない。パンチ・キックについてはボタンを短く押すと弱攻撃、長く押すことで強攻撃となる。

通常の対戦モードの他に「デスマッチモード」が存在する。このモードでは地雷、電流リング、壁一面のトゲ、オイルリングなど様々な トラップが用意されており、ダウンやバウンドした際に追加ダメージを受けたり、操作が困難になったりする。これにより、攻撃を仕掛けた側が思わぬダメージを喰らうことや不利な状況に立たされることもあった [1]。髪切りマッチも存在し、負けたキャラクターは 坊主頭にされてしまう過激な演出も存在した [1]が、『2』では多少マイルドになっている。

キャラクターのバランス調整が悪く、ジャンヌが必殺技の「フラッシュソード」を連発しただけでマッスルパワーは全ての戦略を封印された。そのため、対戦ダイヤグラムではまず存在しないとされていた「10:0」の数値がはじき出される事態が起こった。はめ技にはJ.カーンの「覇極道はめ」、ブロッケンの「しゃがみ弱パンチはめ」も存在する。

初代のみにみられるその他の特徴としては、気絶した際とコンティニューの際に場外からの応援としてキャラクターの名前が連呼される演出が挙げられる。

  • マッスルパワーに対する応援は「マッスルパワー」ではなく「ナンバーワン」と連呼される。
  • J.カーンは「ジェイ・カーン」ではなく「ジンギスカン」と呼ばれる。
  • 他の6人は「ハンゾウ」「ジャンヌ」など、通称ないしは略称で呼ばれる。ただしブロッケンだけは「ブロッケン、チャチャチャ」と拍手が入る。

ワールドヒーローズ2

ADKに改名後の 1993年 4月28日発売。同キャラクター対戦が可能になり、個性的な6人の新キャラクターが加わった。また、Cボタンが挑発を兼ねるようになった。

新システムとして「投げ返し」「跳ね返し」が追加され、他の格闘ゲームとは違う戦略が生み出された。CPUキャラクターはほぼ確実に投げ返しや跳ね返しを成功させるため、CPU戦の難易度が飛躍的に上昇した。

投げ返し
相手が投げを仕掛けてきた時にAボタンを押すと、逆に相手を投げることができる。最大6回まで投げ返しの投げ返しも可能。『2』のみに存在。
跳ね返し
『2』『ワールドヒーローズ2JET』(以下『2JET』)『ワールドヒーローズ パーフェクト』(以下『パーフェクト』)( ネオジオCD版のみ)では飛び道具がヒットする直前でガードすると、跳ね返すことができる。9回跳ね返すと自動的に消滅する。

「デスマッチモード」では床を移動する 回転ノコギリなど新たなトラップに加え、1本で2人分の体力を表すシーソーゲージが採用された。対戦時にプレイヤーの意志が「ノーマルモード」と「デスマッチモード」で分かれた場合、 コイントスにより決定する。

ワールドヒーローズ2JET

1994年 4月26日発売。前作のマイナーアップバージョンであり、続編でもある。前作のボスであったネオギガスとDIOは登場しない。「JET」の意味は『 ストリートファイターII TURBO』へのオマージュであると言われている[ 誰に?]

ゲームルールが大きく変更された。

「超武会」モード
『2JET』のメインとなる。3人ずつ現れる相手と1本勝負で戦い、その2人以上に勝つと次のステージに進める。ボーナスステージを挟んで4ステージを勝ち抜いた後は相手が1人ずつで3本勝負となる。
「武者修行」モード
任意の相手を選択して戦う。4人を倒すと「超武会に出場する」というエンディングを迎え終了。各キャラクターの対人戦用個別ステージはこちらのモードでしか登場しないが、新登場のジャックと呂布以外は前作と同じ。

前作まで存在したデスマッチモードは削除された。

システム面では、「ダッシュ」や「バックステップ」などが追加され、スピード感が増した。一方で「投げ返し」などが削除された。

その他の変更点

  • 通常技の強攻撃をガードしても体力が削られる。
  • カウンターシステムの導入。
  • 対戦時に「バランス」「攻撃重視」「防御重視」「スピード重視」の4種を選択可能。攻撃・防御・スピードのパラメータが変化する。
  • 投げガード。
  • Cボタンが挑発専用に変更された。通常の挑発ポーズの他、レバー入力によって「気絶ポーズ」や「勝利ポーズ」も取ることができる。
  • 「字幕スーパー」が追加。体力ゲージの下に攻撃や状況によって変化するメッセージが表示される。

ワールドヒーローズ パーフェクト

1995年 5月25日発売。シリーズ最終作。システム面が従来から大幅に変更された。キャラクターの名前もフルネームが設定され、ハンゾウやフウマなどは漢字で表示されるようになった。キャラクターごとのステージは一部を除いて設定されておらず、地球創世紀・ジュラ紀・氷河期・石器時代・巨石文明・中世暗黒時代・元禄時代・産業革命・世界大戦・現代まで様々な時代で戦う。ステージの具体的な地点は不明なものが多いが、巨石文明はピラミッド建設中のエジプト、元禄時代は江戸、産業革命はイギリス、現代は東京渋谷となっている。

システム面の変更点

  • 技の強弱が従来の「弱・強」2段階から「弱・中・強」の3段階に変更。ボタンを押す長さで強弱をつけるシステムは廃止され、4つのボタンが弱・中のパンチ・キックに割り当てられた。強攻撃は弱ボタンと中ボタンの同時押しで出る。
  • 体力半減時に「究極奥義」を出せる。いわゆる超必殺技。
  • ヒーローゲージの追加。ゲージMAX時には特定の必殺技や究極奥義が強化される。
  • エクストラアタック、ガードはじき攻撃、飛び道具破壊技などの採用。
  • 飛び道具の跳ね返しが削除された。ネオジオCD版とセガサターン版では飛び道具逸らしに変更。
  • 連続技を決めた際、字幕スーパーに「○段」とコンボ数が表示される。

裏技でキャラクターを超小型にすることが可能である。攻撃力が極端に低下する代わりに、勝利時の獲得スコアが桁違いに増加するため、一部のスコアラーを意識していた模様だが、ネオジオCD版では攻撃力が通常時と変わらないのでバランスが著しく崩れる。

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