ロシア・ウクライナガス紛争

ロシアから欧州への パイプライン

ロシア・ウクライナガス紛争(ロシア・ウクライナガスふんそう)とは、 ソ連崩壊後、 ロシアウクライナ両国間で継続して生じている一連の 天然ガスの供給・料金設定をめぐる争いのことである。両国とも当事者は政府ではなく、ガス供給事業者である ガスプロム社とナフトハス・ウクライナ社であるが、両社とも国営企業であり、二国間での争いと見ることもできる。

紛争に至る経緯

ロシアは、ソ連時代に 東欧から 西欧にかけて一大 パイプライン輸送網を構築、大量に産出される天然ガスを各国に輸出している。特に、ウクライナを含む 独立国家共同体諸国に対しては、歴史的な経緯から欧州諸国に比して割安な価格で供給していた。ただし、ウクライナ向けガス価格は、パイプライン輸送料との バーター決済の価格指標として機能していたに過ぎず、この価格で販売されていたわけではない点に留意が必要である。

この紛争に関しては被害者と見られることが多いウクライナだが、そもそもウクライナ側はソ連時代から再三ロシアに無断でのガスの抜き取りを行っていた。特に、ソ連崩壊後の 1990年代初頭は 料金不払い・無断抜き取りが多発していたため、幾度にもわたるガス供給停止が発生している。

この紛争には直接関係ないものの、ソ連崩壊後の混乱期に、ロシア側がウクライナとの貿易において代金の不払いを行った過去がある。そのため、ロシア側が天然ガスの供給を実際にストップさせた事に対する不満が溜まる余地は、ウクライナ側にも十分あることが推測できる。

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