ペルーン

Maximilian Presnyakovが描いたペルーン(1998年)

ペルーンウクライナ語 / キリル表記:Перун、ラテン表記:Perun)またはペルンは、スラヴ神話主神であり、雷神[1]ロシア語ではほかにピィエルン (Pyerun)[2]、またポーランド語ではピョルン[3]またはピオルン (Piorun)[4]チェコ語ではペラウンスロバキア語ではペロンという名前で呼ばれる[3]。ペルーンはまた、ペルーヌ (Perunu) とも呼ばれる[2]。名前の語源は最古のアーリア族時代に求められる[3]

神話

ペルーンの木像。ウクライナキエフにて。

スラヴ神話における東スラブの最高神と考えられている。その名には「雷で打つ者」を意味するという説もある[5][1]。名前については、近隣のバルト地方で信仰されていた神ペルクーナスやペールコンスと語源が近いとも、前述のように、アルバニアのペレンディや北欧神話フィヨルギュンといった印欧神話の神々の名前と語源学や神話学の面で近いとも考えられている[6]

類似する多くの雷神と同じように、髭を生やした中年男性の姿をしている。[要出典]石臼に乗って空を飛びながら稲妻を放ち雷鳴を轟かせる[4]。また、19世紀の民俗学者アファナーシェフが紹介するところでは、ペルーンは雷と稲妻を武器とし、敵対者に向かって炎の矢を降らせる。その乗り物は翼のあるが引く馬車で、空を駆け、農地に雨を降らすという[7]。時には、地上にあって空の雲を払い、雪解けと温かな陽光をもたらす豊穣神の面を見せる[8]

1202年に書かれた『 言語母論』においては、ペルーンは「ジュピター」という名前で訳されている[3]。こうした点から、19世紀以降、研究者はペルーンを、ギリシア神話で稲妻を用いるゼウス北欧神話で鎚を振るうトールと同様の雷神とみなすことが多い[9]。またアーサー・コットレルは、882年にヴァイキングオーレクキエフを攻略し支配したことによって、トール信仰がペルーンなどスラヴの雷神信仰に影響を与え、ペルーンがトールと似た性質を備えるようになったと考えている[8]

ヴォーロスを打ち負かすペルーン

ペルーンの神話では、天空に座するペルーンと大地に座するヴォーロスがしばしば対立している。その一騎討ちに勝利を収めたペルーンは、水や家畜や女性を解放し、農作物の実りを豊かにする慈雨をもたらす。そのため、雷や雨、それによってもたらされる豊穣の神と解釈され、南スラヴの降雨儀式の中に、その痕跡が残っている[1]

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