現行の国旗
三日月と星の組み合わせは、オスマン帝国の国旗にも使われたシンボルで、トルコ、アゼルバイジャン、ウズベキスタンなどのテュルク人の国家や、マレーシアやパキスタンなどイスラム国家の国旗によく使われるオスマン/イスラム系のシンボルである。5つの星は、トルクメニスタンの5つの州を象徴する。
赤色の帯に描かれた5つの絨毯模様は、トルクメン人の5つの代表的部族を象徴するものであり、上から順に Teke (Tekke) 、Yomut (Yomud) 、 Arsary (Ersary) 、 Chowdur (Choudur) 、 Saryk (Saryq) 各部族の文様である。これらの模様はトルクメニスタンの国章にも描かれている。近代に入る以前に軍事的敗北によって勢力を弱めた Salyr (Salor) など、トルクメン人には他にもいくつかの部族・氏族があるが、彼らの象徴は描かれていない。
絨毯模様の柄が縦に並ぶ赤色の帯の下部には、オリーブの枝のリースが記されている。これは「永世中立国」(1995年に国連総会で承認)であることを示す目的から1997年に付け加えられたものであるが、オリーブには永世中立を意味する他に国家の平和の意も込められている。