ダニエル・デネット

ダニエル・クレメント・デネット3世
Daniel Clement Dennett III
デネットの肖像写真
生誕(1942-03-28) 1942年3月28日(76歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン
時代20世紀の哲学、21世紀の哲学
地域西洋哲学
学派分析哲学新無神論
研究分野心の哲学科学哲学生物学の哲学認知科学自由意志論宗教哲学
主な概念ヘテロ現象学、意図スタンス(Intentional stance)、志向姿勢、直観ポンプ(Intuition pump)、多元的草稿モデル(または多重草稿モデル、Multiple drafts model)、貪欲な還元主義(Greedy reductionism)、カルテジアン劇場
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ダニエル・クレメント・デネット3世Daniel Clement Dennett III, 1942年3月28日 - )[1][2]は、アメリカ合衆国哲学者著述家認知科学者である。心の哲学科学哲学生物学の哲学などが専門であり、その中でも特に進化生物学認知科学と交差する領域を研究している[3]

現在、タフツ大学の認知研究センターの共同ディレクター、オースティン・B・フレッチャー哲学教授、ユニバーシティ・プロフェッサーを務める。デネットは無神論者かつ世俗主義者であり、アメリカ世俗連合の評議員[4]ブライト運動の支持者でもある。デネットは「新無神論の4人の騎手」の一人に数えられる。他の3名はリチャード・ドーキンスサム・ハリス、そしてクリストファー・ヒッチェンズ[5]である。

2001年ジャン・ニコ賞受賞。2012年エラスムス賞受賞。

経歴

デネットは1942年3月28日にマサチューセッツ州ボストンで生まれた。母親はルース・マルジョリー(旧姓レック)、父親はダニエル・クレメント・デネット・ジュニア[6][7]。デネットは幼少期の一時期をレバノンで過ごした。第二次世界大戦中、彼の父は戦略諜報局の防諜員として暗躍しており、ベイルートのアメリカ大使館にて大使館員を装っていた[8] 。デネットが5歳のとき、父親が原因不明の飛行機事故で亡くなったため、母親は彼をマサチューセッツに連れて帰った[9]。デネットが「哲学」という概念を知ったのは、11歳のとき参加したサマーキャンプがきっかけだった。キャンプの指導員はデネットにこう述べたという。「ダニエル、あなたは自分が何者か分かっている? あなたは哲学者なんだよ」[10]

デネットはフィリップス・エクセター・アカデミーを1959年に卒業した。1年間ウェズリアン大学に在籍した後、ハーバード大学で哲学を学び、1963年に学士号を得た。ハーバード大学ではW.V.O.クワインの指導を受けた。1965年、オックスフォード大学から哲学の博士号を授与された。指導教員はギルバート・ライルで、クライスト・チャーチに所属していた。デネットの妹は調査ジャーナリストのシャーロット・デネット[8]

ダニエル・デネット。2008年撮影。

デネットは自分についてこう語っている。「私は独学者です。いや、もっと正確に言えば、自分の関心のある全ての分野について、世界トップレベルの科学者たちから何百時間もの非公式な個人指導を受けた人物、ですかね」[11]

フルブライト・フェローシップ、2度のグッゲンハイム・フェローシップ、行動科学先端研究センターのフェローシップをそれぞれ授与されている[12]。懐疑的探求委員会(CSI)のフェロー、国際ヒューマニズムアカデミーの選ぶヒューマニストでもある[13]。また、アメリカ人道主義協会の選ぶ2004年の年間ヒューマニストに選ばれた[14]

2010年2月、宗教からの自由基金から名誉功労者に選ばれた[15]

2012年、デネットはエラスムス賞を受賞した。これは、毎年1名を対象として、ヨーロッパの文化、社会、もしくは社会科学に対して優れた貢献をなした人物に贈られる賞である。「科学・技術の文化的重要性を一般大衆に分かりやすく伝える能力」が受賞理由である[16]

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