カントリー・ミュージック

カントリー・ミュージック
Country music
様式的起源アパラチアン・フォーク, ブルース, ケルト・フォーク, オールド・タイム・ミュージック
文化的起源アメリカ合衆国南部
使用楽器ヴォーカル, アコースティック・ギター, ドラム, フィドル, エレキベース, マンドリン, バンジョー, ダブル・ベース, ピアノ, オルガン, ドブロ, エレキ・ギター, スティール・ギター, ペダル・スティール・ギター, ハーモニカ
派生ジャンルロカビリー, ダンスバンド, ルーツ・ロック, サザン・ロック, ハートランド・ロック
サブジャンル
ベイカーズフィールド・サウンド - ブルーグラス - クローズ・ハーモニー - ホンキートンク - ジャグ・バンド - プログレッシブ・カントリー - ラバック・サウンド - ナッシュビル・サウンド - ネオトラディショナル・カントリー - アウトロウ・カントリー - レッド・ダート - ウエスタン・スウィング - テキサス・カントリー
融合ジャンル
アメリカーナ - オルタナティヴ・カントリー - カントリーロック - サイコビリー - ロカビリー - ゴザビリー - カウパンク - カントリー・ラップ - カントリー・ポップ - カントリー・ソウル - Sertanejo - サザン・ソウル - サザン・ヒップホップ
関連項目
カントリー・ミュージシャン - カントリー・ミュージックの年表
2018年のカントリー・ミュージック

カントリー・ミュージック英語: Country Music)は、1920年代にアメリカ合衆国南部で発祥したとされる音楽のジャンル[1]。現在[いつ?]「カントリー・ミュージック」という言葉は多くのスタイルやサブ・ジャンルを含めた総称となっている。

概要

カントリー・ミュージックの起源は、様々な伝統的音楽をブレンドした労働者階級の白人のフォーク・ミュージックである。

  • シンプルなハーモニーを形成し、バラードからダンス音楽まで幅広い音楽性を持つ[2][3][4]
  • 当初よりブルース・モードが広く用いられている[5]
  • アパラチアン・ミュージック」、「マウンテン・ミュージック」、「ヒルビリー」、「カントリー&ウエスタン」などと呼ばれた時期を経て、現在[いつ?]の名称となった。
  • ヨーロッパの伝統的な民謡やケルト音楽などが、スピリチュアルゴスペルなど霊歌賛美歌の影響を受けて1930年代に成立した。
  • これまで「 ヒルビリー・ミュージック」と呼ばれていた音楽が、20世紀半ばに発展した類似したルーツを持つウエスタン・ミュージックを包括し、1940年代、「カントリー・ミュージック」という言葉で定着してきた。ヒルビリーという言葉は差別的なニュアンスを持つため、ビルボードのチャートはヒルビリーではなく、「カントリー・チャート」の名称を使用するようになった。

2009年の調査によると、カントリー・ミュージックはアメリカ合衆国の通勤時間によく聞かれていることが判っている[6]

  • 平日夕方の帰宅ラッシュ時間帯に、ラジオで最もよく聴かれていた。
  • 朝の通勤時間には2番目によく聴かれていた。

起源について

ルーツとしては、主に以下が挙げられる。

  • アメリカン・フォーク・ミュージック
  • 南西部のウエスタン・ミュージック
  • アパラチアン・ミュージック
  • マウンテン・ミュージック
  • 白人クリスチャン・ミュージック
  • アイルランド音楽(ポピュラーと伝統音楽)
  • ケルト音楽フィドルの旋律
  • 伝統的バラード、カウボーイ・ソング
  • ヨーロッパからの移民コミュニティ・ソング

類似のジャンルについて

  • ブルーグラスジャグバンドなどの分野とは、相互に影響を与え合って発展してきた。
  • 主流の保守的なカントリーに対して、オルタナ・カントリー、アウトロー・カントリーなどのジャンルもある。
  • また近年、アメリカーナという新しいジャンルも音楽界に創設された。

楽器編成について

現在[いつ?]のカントリーバンドの構成は、いわゆる“普通のロックバンド”と同じ、ギターベースドラムキーボード等が中心となる。

演奏に使われる楽器

主に用いる楽器は以下のとおり。

イメージ

西部開拓時代カウボーイを連想する人も多いが、それはあくまでもハリウッドの映画産業やブロードウェイ・ミュージカルなどが作り上げた西部劇の影響であり、元々はそれほど深い関係にはない。そもそもカウボーイ全盛の19世紀にはまだ「カントリー」という概念は存在せず、20世紀に入ってからの西部劇で演奏された曲も、クラシック音楽の作曲家が民謡などをベースに作った映画音楽舞台音楽の類で、厳密に言うとカントリーというジャンルにも当てはまらない場合が多い。 後に一部のカントリー・ミュージシャンがそのイメージと人気にあやかり、 カウボーイハットやブーツを身に付け、西部劇風の演出を取り入れる様になる。 しかし現代のカントリー・ミュージシャンは西部劇で描かれるような世界観ではなく、むしろ現在[いつ?]のカウボーイのイメージを確立し、ピックアップトラックATV釣り具銃器狩猟具関連のテレビCMなどで頻繁に彼らの曲が使われる。

人種

現在[いつ?]カントリー・ミュージックは、シーンの中心であるアメリカのほかに、カナダヨーロッパ日本オーストラリアでも一部のファンに人気がある。それでもファンやミュージシャンには白人系が圧倒的に多く、アメリカ南部やアパラチア発祥の音楽のため、一部では「人種差別と関係が深い音楽」と誤解されがちである。実際、戦前や少し古い時代の曲の中には人種差別的な歌詞が入ったものや、現在[いつ?]でもアンダーグラウンドな演奏場所では、差別用語放送禁止用語を連発する過激な歌手も一部に存在する。 しかしながら、あくまでもそれは一部の心ない人間がおこなっているものであり、カントリーは共和党系で保守的ではあっても、人種差別を目的とした音楽ではない。

現在[いつ?]のカントリー業界は、アメリカ音楽産業でも人気のあるジャンルであり、さらにそれを世界に少しでも広めていこうという傾向もある。したがって、カントリー歌手は、あからさまな人種差別を避けるのが一般的である。特に1970年代以降、アフロ・アメリカンの チャーリー・プライド(黒人歌手)(Charley Pride)やフィリピン系の ニール・マッコイ(Neal McCoy)など有色人種のアーティストたちも第一線で活躍し、さらにバンドメンバーに目を向ければ、ヒスパニック系や黒人、アジア系も見受けられる。

保守・愛国

ダリル・ウォーリー
(Darryl Worley)
ナタリー・メインズ
(Natalie Maines)

現在[いつ?]のカントリーは、音楽的には様々な価値観を取り入れて発展しているが、アーティストやファンの政治的スタンスや歌詞に込められた心情の面では保守的な部分が強い。 元々が開拓民の民謡から派生しているため、自分の家族や故郷の州や町、また田舎の素朴さ暖かさ荒々しさなどを愛し、カウボーイやレッドネックといった自分の田舎臭いキャラクターを誇りとし、それを主張する内容の歌詞が多く、その裏には東部や都会に対する対抗意識や反発も表現される。 そしてそれがさらに大きくなると、パトリオティズムPatriotism愛国心)やナショナリズムと結びつき、アメリカ的価値観やアメリカ的自由を推奨する形として現れる。 その代表曲が1980年代初頭にヒットしたリー・グリーンウッドLee Greenwood)の"God Bless The USA"である。

2001年の9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件以降、その保守傾向はますます強くなり、元軍人である父親を尊敬し、自身も軍事基地などで慰問コンサートを開くトビー・キースToby Keith)の"Courtesy of the Red, White and Blue (The Angry American)""American Soldier"イラク戦争開戦前後に、反戦派に対して「もう忘れたのかい? あの日の怒りと悲しみを・・・・・。」とアメリカ同時多発テロ事件を持ち出して戦争支持を主張する ダリル・ウォーリー(Darryl Worley)の"Have You Forgotten? " などがリリースされ、それぞれ大ヒットとなる。

また同時期に、女性カントリー・トリオ、ディクシー・チックスのボーカル、 ナタリー・メインズ(Natalie Maines)がコンサート中に、イラク戦争に絡みジョージ・W・ブッシュ大統領について「合衆国大統領が(私たちと同じ)テキサス出身である事を恥じる。」と発言したのが波紋を呼び、中西部から南部を中心に 全米の多くのラジオ局で彼女たちの曲が外され、カントリー・ファンや大統領支持派によるCDの不買・廃棄キャンペーンなどが行われ、ファンや業界の保守・愛国思想が露骨に現れた。 また、本人や関係者に対する嫌がらせや脅迫も相次ぎ、事実上 業界から干される格好となり、さらに育児なども重なり、活動を一時的に停止する。 しかしながら2006年には、この騒動を綴ったドキュメンタリー映画Shut Up & Sing公式webサイト)(黙って歌ってろ!)』が公開され話題となり、また"Not Ready To Make Nice"「まだ(皆の望むような)よい子にはなれない。」というタイトルのシングル曲(MVの映像は、ナタリーが“異端審問”や“ 思想矯正手術”にかけられるイメージになっている。)を含めたアルバムも発表され、カントリー以外の音楽業界やリベラル派のファンの支持を受け、2007年のグラミー賞においては、最優秀アルバム賞を含む5冠を獲得して復活を遂げた。

ダンス

アメリカには、田舎、都会に限らず各地にカントリー・バーホンキートンクHonky-tonk)と呼ばれるナイトクラブが約5000軒以上存在し、それらのほとんどがダンス・フロアを設けており、カントリー・ダンスが盛んに踊られている。 その世界最大のものが、テキサス州フォートワースにあるBilly Bob's Texasである。ところが、カントリーがまだ民謡だった時代のフォークダンスはさておき、現行のカントリー・ダンスの歴史は意外に浅い。 一説には、大都会ヒューストンのバーでロデオマシーンに興じる若者の青春を描いたジョン・トラヴォルタ主演の映画、『 アーバン・カウボーイ』(Urban Cowboy 1980年)が起源とも言われる。カントリー・ダンスは大まかに分けて、ラインダンスとツーステップの2種類がある。

  • ラインダンス:フロアに整列し、一斉に同じステップを踏むダンス。コレオグラファーや有名ダンスインストラクターなどが創作した振りをステップシートにおこし、それが各地のディスコナイトクラブホンキートンクなどでそれぞれ広められる。 カウントや曲ごとに振り付けが決まっていて全員がほぼ同じ振りをする。カウントやステップ、あて曲などに地域差があるが、 エレクトリック スライド(Electric Slide)や トゥシュ プシュ(Tush Push)などは世界中どこでも通用する有名なステップである。 大抵の場合、DJが曲中のMCで「さぁ〜っ ホットなカウガールたちのために次はヒップホップでいくぜっ! 次は"Men In Black"だっ!」というような感じで、次の曲のステップを予告する場合が多い。 1990年代に、ドワイト・ヨーカム"Crazy Little Thing Called Love"ミュージック・ビデオアパレルブランドGAPのテレビCMが影響してか、ラインダンスが一世をふうびし、カントリーに限らず ビートの効いたヒップホップやロックスタイルのステップも流行したが、現在[いつ?]はかなり下火になっている。 しかし最近では、hpiPodのテレビCMにラインダンスを登場させたり、シャナイア・トゥエイン"I Ain't No Quitter" や、マドンナ"Don't Tell Me"ジェシカ・シンプソン"These Boots are Made for Walkin" などをはじめとする多くの最新カントリーやポップス・ダンス系のインストラクション動画”を公開しているアーティストもいる。
  • ツーステップ(Two-Step:男女のペアで踊る カップルダンスの一つ。
    男女が「クイック、クイック、スロー、スロー」のリズムでダンスフロアをドーナツ状に時計回りし踊る、社交ダンスに似たもの。 このツーステップ以外にもワルツスウィングチャチャポルカ、 チークダンス(Slow dance)、それにラインダンスのように振りやステップが決まっているカップルダンスなど、男女のペアで踊るダンスが現在[いつ?]の主流になっている。

聖地

そこで毎週末に開かれていたグランド・オール・オープリーというライブイベントや、そのラジオ放送が名物であったが、現在[いつ?]このイベントは場所を移し、郊外に新しく造られた グランド・オール・オープリー・ハウスというコンサートホールで行われている。

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